ゲーム制作の失敗談②-3,ついにサービス終了!後始末も大変!

ゲーム制作

制作に関わったスマートフォンゲームが、ついにサービス終了に

前回の記事で、リリースされたスマートフォンゲームの運用で多くの問題に直面し、悪戦苦闘していたことをお伝えしました。
当然ですがこんな悲惨なゲームは売り上げも上がるはずはなく、リリース初月から毎月大赤字でした。お正月記念施策やリリース半年記念施策も行いましたが焼け石に水。元のゲームがひどいため、多少客単価が上がったところで赤字を回復することはできませんでした。

そうなると当然やってくるのは、ゲームサービスの提供終了です。ゲーム運用開始から半年程度で終了が決まりました。
サービスを終了する以上、お客さんに告知する必要が出てきます。私がサービス終了を知ってからお客さんに告知しなければいけない期日までは約1ヶ月半(その年の株主総会より前に告知という指令が出ていたので)。それまでの間にサービス終了の準備を整える必要があります。
具体的にやらなければいけないことは、このぐらいあります。
・サービス終了スケジュールの策定
・社内への告知
・サービス終了に伴う手続きの、社内関係部署に対する依頼
・サービス終了に伴う手続きの、開発会社に対する指示
・ユーザーサポートに協力してくれた委託先企業への告知
・攻略サイトの運営委託先企業への告知
・未使用の有償アイテム返金フォームの手配
・お客さんへの告知
これら全ての指示と監督を私ひとりで行うことになりました。

どこから手をつける?ゲームの運営終了手配

まず私が行ったのは、社内への告知とサービス終了に伴う関係部署への作業依頼でした。
・ウェブ更新部署:①ゲームのホームページへ掲載するので、更新作業依頼と作業日数の見積もり②返金フォームの作成依頼と作業日数の見積もり
・経理:有償アイテムの返金対応に伴う、実際の手続きを依頼
・IR部署:株主様向けのIR公開日(=お客さんへの告知と同日)の相談及びIR文書の内容相談
・法務部署:返金対応に伴う返金規約の添削(顧問弁護士への確認依頼含む)依頼
以上を行った上で、社外の各委託先企業へ連絡をしました。
さあ、あとはお客さんや株主に情報を公開するまでの間に、サービス終了対応の中身を決めます。
やるべきことは以下の通り。
・サービス終了告知〜返金対応終了までのスケジュール策定
・経理が行う返金対応フローの構築
・返金対応フローをもとに、返金するために必要な情報(銀行口座情報などの個人情報)の選定
・上記情報を取得するための、返金フォームの要件定義(返金フォームが備える必要のある、機能を決めることです)
・返金フォームの個人情報と、ゲームのユーザー情報を結びつけるための情報が取れるように、開発会社へ指示を出す
・返金フォームの利用規約草案の作成
・サービス終了告知後の、ユーザーサポート対応内容策定
・サービス終了告知のホームページ掲載内容作成
以上を、人に聞いたり他社事例を調べたりしながら、ほぼひとりで行いました。自分で言うのもアレですが、社内にこれと同じスピード感で進行できる人は他にいなかったと思います。

最後はキレイに畳むことができた

私の大活躍のおかげで(ここ大事)、関係各所とスムーズに仕事ができました。その結果、当初のサービス終了スケジュール通りに進行し、トラブルなくゲームの運営終了と返金対応ができました。悲しい話ですが、このゲームを開発から携わってきた中で、唯一うまくいったのがサービス終了関連でした。

この企画では自分の中にさまざまな学びと反省がありました。同じ失敗は二度と繰り返すまいと誓い、次のプロジェクトに関わることになります。

タイトルとURLをコピーしました