パワハラでの短期離職と再就職までの道

就職・転職

この記事は、こんな方におすすめです!

・1年以内に短期離職を繰り返してしまった
・30代なのに短期離職をしてしまった
・半年で退職してしまった
・パワーハラスメントが理由で退職した
・短期離職から再就職、転職した方法を知りたい

みなさんこんばんは、みねぞうです。
今回の記事では短期離職を繰り返してしまった私の、再就職までの道のりについてお話ししたいと思います。

パワハラによる短期離職をしてしまった

以前の記事で、建設会社を5ヶ月で退職してしまったことはお伝えしていました。実はその次に就職した会社もパワハラによって再び5ヶ月で退職してしまい、1年の間に2回も退職を繰り返してしまいました。
直近の会社で受けたパワハラの内容についてですが、これは人格攻撃(暴言や人格否定の言葉など)です。暴力行為などは一切なかったのですが、特定の社員から業務中に人のいないところへ呼び出され、人格攻撃を受け続けていました。
こうした状況が続き、精神的に辛くなってしまったので退職することにしました。人格攻撃の証拠が記録できていれば訴えることもできたのかもしれませんが、残念ながら記録はとれず、退職届を提出してから1ヶ月ほどで退職いたしました。

退職してからの転職活動(スタート時にやったこと)

退職したはいいものの、次の就職先を探さなければいけません。そこで、転職サービスに登録して再度就職活動を始めました。利用したサービスとしては「転職サイト」「転職エージェント」の2種類です。転職サイト、転職エージェントともに複数のサービスを利用しました。
転職サイトに関しては、これまでの職務経歴をそのまま記載しました。短期離職を2回も繰り返すという圧倒的に不利な要素はあったものの、嘘や隠し事はせず、正直に記載しました。
転職エージェントに関しても、登録の際に行う担当者との面談や情報登録では正直に職務経歴を伝えました。
なぜ嘘を書かず正直に伝えたかというと、嘘をついても雇用保険の納付記録などでバレるからです。
こうして、再出発を図るべく転職活動を再開しました。今回の転職の軸は「キャラクターコンテンツやグッズに関わる産業で働く」「パワハラのない働きやすい企業で働く」の2点です。

退職してからの転職活動(エージェントとの面談)

先ほど転職エージェントに登録した話をしましたが、ここでの面談内容やポイントをお伝えしていきたいと思います。
まずは利用したエージェントについてです。今回はキャラクターコンテンツなどの業界に絞って転職活動をしておりましたので、その業界に近いゲームやアニメなどを作る会社の求人が多いエージェントに登録しました。
エージェントの利用方法については過去の記事でお伝えしておりますので、省略します。ただし今回は短期離職という少し特殊な事情があるので、そこのポイントについてお話しします。
まずエージェントとの面談(希望職種や経歴のヒアリング)では、必ず「短期離職を2回繰り返しているので、その伝え方をどうするか」そして「直近の企業をパワーハラスメントで退職しているので退職理由をどう伝えるか」について相談していました。ここは面接で必ず聞かれる内容なので、しっかり相談する必要があったためです。そして複数の転職エージェントを利用し、次のようになりました。まず短期離職を繰り返している点については、短期離職1社目の退職理由を「自分の業界研究不足や企業研究不足によりミスマッチがあり退職し、その点について自信も反省している」と、自分に非があることを伝えることにしました。これはその通りだったので、どの面接でもそのように伝えました。次にパワハラによる退職ですが、エージェントからの回答は大きく2種類に分かれました。
1つ目は、パワハラという言葉は使わずに「ワンマン体制が日常化しており意見が通りづらかったため、チームワークを大事にする企業で働きたい」と言い換えるパターンです。理由は、一般的にパワハラによる退職が理由でも、面接官は「本人にも非があったのではないか」などのマイナスの印象を持ちやすいという通説があるためです。転職系のブログやサイトのアドバイスを見てもこういった記事はよく見かけるので、おそらくこれは真実なのだと思います。
2つ目は、正直にパワハラで退職したことを伝えるパターンです。ただしこれには注意点があり、1つ目のところで触れたようにマイナスイメージを持たれやすいことや、主観的な伝え方をすると「パワハラにあって辛い気持ちを分かってほしい」というように聞こえてしまう点です。そのため伝える際にはあくまでも客観的に「日常的にパワハラが行われている職場環境で、改善する気配もなかった。業務に支障が出ることもあったため、自身のキャリアや成長を鑑みて、退職を決めた」といった事実に基づく伝え方をする、というものです。
これはどちらの伝え方が良いかというのは人によって分かれてくると思います。なので皆さんがパワハラで退職する場合には、自分の状況を総合的に考えてどちらの伝え方をすると良いのかを決めましょう。私の場合はどちらも試してみましたが、最終的には2つ目の正直に伝える方で答えていました。理由は、短期離職を2回も繰り返すような退職理由として1つ目のパターンで回答すると、納得感を与えることができないと判断したためです。そう判断する後押しとなったエージェントの方の意見でも、「面接官は多くの人と会ってきているので、みねぞうさんのようなケースでは見破られやすい。そして退職理由を深く突っ込んで聞かれた際にも回答が難しい」と言われたので、その方向で進めることにしました。

退職してからの転職活動(転職サイトの利用)

転職サイトでは、まず基本的な情報(氏名や住所、在籍していた会社の履歴など)と職務経歴書を登録しました。
その後、求人検索では以下のような検索ワードで求人を探しました。

・キャラクターコンテンツ
・エンタメ
・玩具
・ゲーム
・キャラクターライセンス
・キャラクターグッズ
・カードゲーム

これは、自分の経験を活かせそうな仕事に関するワードとして検索した形です。実際には職種や休日などでもう少し絞り込んで検索しています。
応募に関しては選り好みはあまりせず、「書類選考を通過したらどうするか考えよう」ぐらいの気持ちで応募していました。

退職してからの転職活動(求人への応募)

今回の転職活動では、キャラクターコンテンツやグッズに関わる業界(広く言うとエンタメ系)で仕事を探すという目的がありました。なので応募についてもそういった企業に応募しました。例えば
・謎解きイベントの制作会社
・ゲーム会社
・キャラクターグッズメーカー
・玩具のデザイン会社
・アニメ制作会社
・ライトノベルの出版社
などです。ただし、私のスキルではデザイナーやエンジニアなどの技術職は応募できないため、少しでも経験のある「制作進行」や「ディレクター」といった職種を中心に応募することにしました。
転職エージェント経由でも転職サイト経由でも応募しましたが、書類選考の通過率は転職サイト経由の方が高かったです。後々エージェントの方に話を聞くと「短期離職が続いており、定着性に不安がある」というフィードバックをいただくこともあったとのことで、短期離職は想像以上に転職活動へ悪影響を与えていることを知りました。

退職してからの転職活動(面接)

書類選考の通過率はなかなかに厳しいものがありましたが、それでも面接の機会をいただける企業はありました。
書類選考を通過できた企業の共通点は、私が勤めていた2社目の企業(キャラクターグッズやカードゲーム、乙女ゲームのメーカー)の経歴が気になったと言っていた点です。今回の転職で希望する会社は同じ業界なので当たり前と言えば当たり前なのですが、そこに関心を持ってもらえたと言う点では、2社目の企業で色々な仕事を経験してきた甲斐がありました。
面接内容はどこも概ね同じで、
・自己紹介
・志望動機
・それぞれの企業の退職理由
・企業に対して質問はあるか
以上の4つはほぼ全ての会社で聞かれました。それ以外の質問では
・好きなコンテンツ(アニメでも漫画でもゲームでもOK)は何か
・やってみたい仕事はあるか
・この会社での将来の目標は
・なぜ同業他社ではなくこの会社なのか
・離職期間中は何をしていたのか
などがありました。好きなコンテンツに関する質問は変わった質問ですが、この業界の面接ではよくある質問内容です。好きなコンテンツの「どんなところが、どんな理由で好きか」というのをわかりやすく説明できると良いでしょう。ちなみに面接官によっては「このコンテンツが好きな人とは一緒に仕事ができない」と考えて不採用にする人もいるらしい(2社目に勤めていた会社で実際にいた)ので、意外に難しい質問です。それ以外は業界に関係なく質問される内容だと思うので、準備しておくと良いと思います。

退職してから内定が出るまでの期間と、その間の生活

短期離職を2回も繰り返す人の転職活動は、決してスムーズには進みません。まず書類選考の時点で普通の経歴の人よりも不採用になりやすいです。そして面接まで進んでも、退職理由で相手が納得できる説明をできなければ当然不採用になります。想像以上に精神的にきつい期間が長く続き、「もう諦めて未経験でもOKな仕事を受けようかな」と思うことも何度もありました。実際私は退職してから内定が出るまでに7ヶ月もかかり、その間は家族にも就職活動の状況を心配されました。
転職活動を始める前の自分は、すぐに再就職先が見つかるであろうと楽観視していました。しかし現実はそう甘くはありませんでした。もしみなさんがすでに短期離職していて転職活動をしているのであれば、半年以上の長期間にわたることは覚悟しておいてください。その期間に資格取得やアルバイトなど、できることはなんでもやっておいた方が良いでしょう。私の場合は離職期間中に何もやっておらず、面接で聞かれた時に何も答えられませんでした。
生活や金銭面については、幸い貯金や失業保険によってなんとかなりましたが、それでもどんどん減っていく預金残高を見るたびに焦っていきました。

最後に

今回は、1年の間に2回も短期離職を繰り返してしまった体験談をお話ししました。
当然ですが、短期離職はしない方がいいですし、繰り返すことはもっとよくないです。転職エージェントの方も必ず、退職はしないで仕事をしながら転職活動をした方がいいと言いますし、実際その通りです。しかし私のように、パワハラを受けるなどでどうしてもその会社で働き続けることができない場合もあると思います。そういった場合でも再就職することができ、希望の業界に就職できるケースもあります。私は幸い2社目で多くの業務経験を積んでおり、今回内定をいただいた会社も、そこでの経験や私の人柄をご評価いただいての内定と聞いています。なのでみなさんも転職を考える時には、最低でも1つは業務経験や実績をしっかりとお話しできるようにしておきましょう。そして万が一短期離職をしてしまった場合は、話せる業務経験をしっかり話して、退職理由も相手が納得できるように伝えましょう。そうすれば採用してくれる企業はあると思いますので、丁寧に探してみてください。

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